どうも、ウェブ系ウシジマくんです。
ここ最近、実はWantendly経由で様々なベンチャー企業に、インタビューしてきたんですよ。
未経験者歓迎と謳っている企業は多いけれど、じゃあ実際のところどれくらいのスキル感を求めているのかと。
せっかく面接を受けるのであれば、応募する企業には受かりたいですよね。
ということで今回は、未経験者からエンジニアになるために企業が求める人物像について話していきたいと思います。
今回インタビューしてきた企業の特徴
インタビューしてきたベンチャー企業はいずれも、
- 創業5年以内
- 2~3回の資金調達済み
- プロダクトはローンチ済み
- Ruby on Railsをバックエンドに採用
- 自社開発
といった点が共通していました。
Railsを採用という点については、開発スピード重視のベンチャー企業ならではの技術選定といえるかもしれませんね。
また、面談時に簡単なコーディングテストを課す企業が以外と多かったです。
これについてそれぞれの企業に聞いてみたところ、
- 社内で使用しているプログラミング言語に対してどれくらいの理解度があるか
- 基本的なGitや簡単なLinuxコマンドについて担保
などをコーディングテストを課すことで計るのが目的としているとのことでした。
未経験者でも採用されやすい応募者の特徴
基本的にベンチャー企業は即戦力なエンジニアを求めていることが多いですが、その中でも未経験者を育てていきたいという気前のいいところもあります。
ただ、そういった企業でも採用面談では次のような観点を見ているとのことです。
- 会社のメンバーとちゃんとコミュニケーションがとれるかどうか
- 問題に直面した際、どのように解決するか
- アウトプットの頻度はどれくらいか
具体的には内容について、詳しくみていきましょう。
コミュニケーション
エンジニアは一人もくもくとコードを書くイメージがあるかもしれませんが、実はチームプレイなんですよね。
slackやGithub上によるテキストベースのコミュニケーションはもちろん、ミーティングなどではFacetoFaceで会話するシーンもありますし。
そのような時に、
- 指摘された事項は素直に受け止め、改善をしていく姿勢をみせる
- 挨拶を行う
- 疑問点があったらうやむやにせず、しっかり質問する
というような姿勢を見せられると、教える側もスムーズにコミュニケーションが取れやすいでしょう。
問題解決の手法
エンジニアの仕事は、つきつめると問題解決をしていくことです。
自分たちが開発しているサービスやプロダクトを通じて、ユーザーや相手企業の悩みを解決するためにプログラミングという技術を駆使しています。
新しいサービスをやるということは、いままで誰もやったことがない領域にも踏み込んでいく必要がありるんですよ。
そのようなときには、既存の技術をどのように組み合わせれば解決できるのかを、模索しながら実装しなければなりません。
このあたりは、自分がこれまで勉強してきた中で、どういったところに苦労して、どうやって解決したのかをアピールできると強いですね。
アウトプットの頻度
プログラミングは、インプットだけでなく、アウトプットも行うからこそ自分のスキルとして身につけることができます。
アウトプットの具体的な内容としては、
- 書籍や勉強会などで学んだことを技術記事としてまとめる
- 例題にならって作成したアプリに追加実装してみる
- 学んだことの集大成として、ポートフォリオを作成する
このあたりが挙げられるでしょう。
アウトプットをするには、そのインプットした事柄に対して理解する必要があります。
そのため、その頻度が多いということは、成長速度が比例的に伸びることが期待できるといえます。
ポートフォリオの必要性について
「未経験者がIT企業へ応募する際には、ポートフォリオがあるといいよ!」と色々な記事やエンジニアのSNSアカウントで述べられていると思いますが、その真意について話します。
とある採用経験豊富なエンジニアによると、
ポートフォリオがあるだけで、採用側からすると「積極的に自分のスキルを伸ばしていこう」という意欲が感じられるんですよ。
それをアピールするだけでも、同時期に応募する他の未経験者より選考の面で有利になるといえますね。
ただし、技術書やネットのチュートリアル記事をコピペしたものをポートフォリオとするのは、意味がないです。
内部コードがコピペかどうか、その場では判断できませんが、大体は実装したコードの説明させると理解できているかどうかを見れるので、そこが一つの判断材料になりますね。
とのこと。
確かに、僕自身過去の面接を振り返ってみると、ポートフォリオを見せたときの反応はかなりよかったし、選考を通る確率もかなり高かったですね。
オリジナルのポートフォリオを作るということは、本来愛着が沸いてくるもの。
既存のコードはあくまでも参考程度にとどめて、色々と試行錯誤しながら作り上げていくことをオススメします。
スクール?独学?それぞれに対する採用側の温度感
日本国内だけでなく、世界中で現在空前のプログラミングブームとなっています。
その影響を受けてか、たくさんのプログラミングスクールが乱立しているのが現状。
僕自身はエンジニアを目指す人が多くなっているので大歓迎なのですが、企業側としては少し複雑な心境のようです。
というのも、
OOスクールでプログラミング学びました!
といって応募してくる未経験者は多いのですが、
オブジェクト指向は難しい概念ですが、どのように学びましたか?
というような質問をしても、
え。。オブジェクト指向ってなんですか?
というような返答になる人が後を絶たないのだとか。
これはスクールの例題に習って、内容を理解しようとせず、ただコードをコピペしているだけだと陥りがち。
スクールで出題される課題などがあるなら、実装している内容やコードを自分が確実に理解できるまで、講師やメンターに何回でも質問することをおすすめします。
特に、クラスや変数、データ型など基本的なプログラミングの概念は、言語関係なく習得する必要がある項目なので、身近な人にわかりやすく説明できるくらいまで理解しておくといいですね。
面接で自分をうまくアピールするコツ
書類選考が通ると、いよいよ相手企業と面接ですね。
あがり症な人だと、かなり緊張してしまうかもしれませんが、多少噛んだりしてもハキハキ喋れれば大丈夫です。
未経験応募の時点で、相手はそこまで技術レベルを重要視していません。
それよりも、
この人となら、一緒に仕事しやすそうだ
というコミュニケーションの面でアピールできるといいですね。
方法としては色々あると思いますが、個人的におすすめなのが、応募する企業に関する質問をたくさんするということです。
Wantedlyや求人サイトにはその企業がどんな仕事をしているかが記載されていると思うので、それについて自分が興味が湧いたこと、本当に気になったことを質問するんです。
僕が過去にした質問を例にあげると、
- いまのエンジニアはどんな雰囲気の人がいるか
- 使っている言語のバージョン
- 自分の希望次第で、経験がない分野でも挑戦できるかどうか
- 所属しているエンジニアの経験年数
- 社内で定期的に開催しているイベントはあるか
- 最近社内で盛り上がった出来事
こんな感じですね。
特に、最後の2つでは社内が普段どのような雰囲気なのかを実体験ベースで知ることができるので、ぼく面接の際は必ず聞いています。
特にないです
というような回答だと、割とドライな人間関係なのかなと思いますし、
こんなことがあったんですよー!
というような回答であれば、社内のコミュニケーションが活発な印象を受けますしね。
ここでのポイントは、
- 採用情報に記載されていることよりも、少し突っ込んだ質問をすること
- 尋問のような形ではなく、会話を広げていくようなイメージで質問すること
です。
質問の回数が多いほど、それだけウチに興味をもってもらえているんだなという印象を与えることができるので、一度是非試してみてください。
まとめ
エンジニアは、働き方が非常に柔軟で選択肢が広げやすい職業です。
日々スキルアップしていく必要がありますし、そこに終わりはないですが、PC一つとスキルさえあればモノづくりができる。
仕事を通じて身につけた考え方、スキルは一生モノなので、たとえ職種が変わったとしても様々なシーンで活かせるのではないかと思うんですよね。
この記事が少しでも役に立てたら嬉しいです。